左右の入れ歯、両方とも下顎(したあご)用のを裏側から見たところです。さらに申し上げれば両方とも同じ患者さんのものです。どうしてこんなにも大きさが違うのでしょうか?左の入れ歯も最初は右のとほぼ同じ大きさだったそうです。痛くて(なんと)自分で削っているうちにだんだん小さくなってしまいました。
総入れ歯は噛む力を歯茎(よく土手といわれます)で受けて支えます。入れ歯が歯茎にあたる部分を広くしたほうが入れ歯が(歯茎に)めり込まなく痛くないはずです。入れ歯は入れてから後の調整がとても重要です。今は右の入れ歯で固いものも大丈夫になりました。あきらめないで何度でもいらしてください。入れ歯と歯茎の接し方、実は少し余裕がほしい部分もあります。靴のつま先やかかとの部分のように・・・。その「ゆとり」を作るのが調整の目的の一つです。
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●入れ歯が痛い原因は入れ歯が大きすぎる、歯茎とのフィットが悪いこととは限りません。それにほんとにぴったりしずぎると痛いこともあります。スキー靴では歩きにくいのと同じです。 |